Visual Studio よく使うコマンドとショートカット
Visual Studio よく使うコマンドとショートカット
要点
- Windows 版 Visual Studio の日常作業で使いやすい 40 コマンドを、目的別にまとめた一覧。
- Microsoft Learn の General(全般)プロファイルの既定割り当てを基準にする。バージョン、言語、キーボード配列、拡張機能、独自設定によって異なる場合がある。
- 最初は「定義へ移動」「参照検索」「クイック アクション」「整形」「ビルド」「ステップ実行」から覚える。
- ショートカットが合わないときは、末尾の「割り当ての確認方法」で表のコマンド ID を検索する。
内容
キー表記の読み方
Ctrl+Shift+B:同時に押す。Ctrl+K, Ctrl+C:まずCtrl+K、次にCtrl+Cを押す。2 段階の操作。Ctrl+R, A:まずCtrl+Rを押して離し、その後は Ctrl を押さずにAを押す。Ctrl+,:Ctrl とカンマを同時に押す、1 段階の操作。Ctrl+.:Ctrl とピリオドを同時に押す。- 表のコマンド ID は、Visual Studio のキーボード設定で割り当てを探すための名前。
1. コードを探す・移動する
| 操作 | ショートカット | 使いどころ | コマンド ID |
|---|---|---|---|
| ファイル・型・メンバーなどを名前で探す | Ctrl+, | ソリューション内の目的のコードへ移動する | Edit.NavigateTo |
| 定義へ移動 | F12 | 関数や型が定義されている場所を開く | Edit.GoToDefinition |
| 定義をここで表示 | Alt+F12 | 今の編集位置を保ちながら定義を読む | Edit.PeekDefinition |
| すべての参照を検索 | Shift+F12 | 使用箇所を調べ、変更の影響範囲を確認する | Edit.FindAllReferences |
| 前の場所へ戻る | Ctrl+- | 定義へ移動した後、元の場所に戻る | View.NavigateBackward |
| 次の場所へ進む | Ctrl+Shift+- | 戻った後、移動履歴を先へたどる | View.NavigateForward |
| 指定行へ移動 | Ctrl+G | ログやレビューで示された行番号を開く | Edit.GoTo |
Ctrl+, と同系統の検索は Ctrl+T でも開ける。Visual Studio 2022 以降では、新しい検索画面が開く構成もあるため、画面の見た目はバージョンや設定で変わる。
2. 編集・整形・リファクタリング
コード編集系の操作は、対象コードにカーソルを置くか、対象範囲を選択して使う。言語やファイル形式によって利用できる機能が異なる。
| 操作 | ショートカット | 使いどころ | コマンド ID |
|---|---|---|---|
| すべて保存 | Ctrl+Shift+S | 複数ファイルを変更した後にまとめて保存する | File.SaveAll |
| 単語の補完 | Ctrl+Space | 入力途中の名前から補完候補を出す | Edit.CompleteWord |
| パラメーター情報 | Ctrl+Shift+Space | メソッド呼び出しの引数を確認する | Edit.ParameterInfo |
| クイック アクション | Ctrl+. | 修正候補やリファクタリングを表示する | View.ShowSmartTag |
| シンボル名の変更 | Ctrl+R, Ctrl+R | 変数・メソッド・型などを、参照も含めて改名する | Refactor.Rename |
| コメント化 | Ctrl+K, Ctrl+C | 選択したコードをコメントにする | Edit.CommentSelection |
| コメント解除 | Ctrl+K, Ctrl+U | コメント化したコードを戻す | Edit.UncommentSelection |
| ドキュメント全体を整形 | Ctrl+K, Ctrl+D | ファイル全体のインデントや空白を整える | Edit.FormatDocument |
| 選択範囲を整形 | Ctrl+K, Ctrl+F | 一部のコードだけを整える | Edit.FormatSelection |
| 現在の領域を折りたたむ/展開する | Ctrl+M, Ctrl+M | メソッドなどの表示を切り替え、周辺を見渡す | Edit.ToggleOutliningExpansion |
- 改名には文字列の一括置換より
Refactor.Renameを使うと、シンボルの参照関係を扱える。適用前に変更対象を確認する。 - 全体整形は差分が広くなる場合がある。既存の書式をなるべく保ちたいときは、選択範囲の整形を使う。
3. 検索・置換・機能検索
| 操作 | ショートカット | 使いどころ | コマンド ID |
|---|---|---|---|
| 現在のファイルを検索 | Ctrl+F | 開いているファイル内の文字列を探す | Edit.Find |
| 複数ファイルを検索 | Ctrl+Shift+F | ソリューションや指定フォルダーを横断して探す | Edit.FindinFiles |
| 現在のファイルで置換 | Ctrl+H | 目の前のファイルの文字列を置き換える | Edit.Replace |
| 複数ファイルで置換 | Ctrl+Shift+H | 対象範囲を指定してまとめて置き換える | Edit.ReplaceinFiles |
| Visual Studio の機能・設定を検索 | Ctrl+Q | 名前は分かるがメニューの場所が分からない機能を探す | Window.QuickLaunch |
複数ファイルの置換では、検索範囲・ファイル種別・大文字小文字・正規表現の設定を確認してから実行する。Ctrl+Q は、メニューやオプションを探す入口として使える。
4. ビルド・実行・デバッグ
| 操作 | ショートカット | 使いどころ | コマンド ID |
|---|---|---|---|
| ソリューションをビルド | Ctrl+Shift+B | コンパイルが通るか確認する | Build.BuildSolution |
| デバッグ開始/続行 | F5 | デバッガー付きで起動する。停止中なら実行を再開する | Debug.Start |
| デバッグなしで開始 | Ctrl+F5 | デバッガーを付けずに実行する | Debug.StartWithoutDebugging |
| デバッグ停止 | Shift+F5 | デバッグ セッションを終了する | Debug.StopDebugging |
| ブレークポイント切り替え | F9 | 現在行に停止位置を設定/解除する | Debug.ToggleBreakpoint |
| ステップ オーバー | F10 | 呼び出し先の内部へ入らず、次のステートメントへ進む | Debug.StepOver |
| ステップ イン | F11 | 呼び出し先の内部へ入り、処理を追う | Debug.StepInto |
| ステップ アウト | Shift+F11 | 現在の関数の残りを実行し、呼び出し元へ戻る | Debug.StepOut |
| カーソル位置まで実行 | Ctrl+F10 | 目的の行に達するまで実行する | Debug.RunToCursor |
| クイック ウォッチ | Shift+F9 | 停止中に、変数や式の値を詳しく調べる | Debug.QuickWatch |
覚え方は F10=中へ入らない、F11=中へ入る、Shift+F11=外へ出る。
- ステップ実行は、原則としてブレークポイントなどで停止してから使う。
Ctrl+F10で目的の行へ進む途中でも、別のブレークポイントなどで停止することがある。- デバッグなしの実行も実際のプログラムを動かす。ファイル更新や外部通信など、そのプログラムの処理は実行される。
参照:既定のショートカット、デバッガーでコードを移動する、デバッガーの基本操作
5. テスト
テスト プロジェクトと、利用するテスト フレームワークに対応した検出・実行環境が必要。
| 操作 | ショートカット | 使いどころ | コマンド ID |
|---|---|---|---|
| すべてのテストを実行 | Ctrl+R, A | 変更後にソリューションのテストをまとめて確認する | TestExplorer.RunAllTests |
| 現在のコンテキストのテストを実行 | Ctrl+R, T | カーソル位置に応じてテスト メソッド・クラスなどを実行する | TestExplorer.RunAllTestsInContext |
| テスト エクスプローラーを表示 | Ctrl+E, T | テスト一覧・成否・失敗の詳細を見る | TestExplorer.ShowTestExplorer |
Ctrl+R, T と Ctrl+R, Ctrl+T は別の操作。後者はテストのデバッグに割り当てられているため、2 打目の Ctrl の有無に注意する。テスト エクスプローラーにフォーカスがある場合は、選択したテストが操作対象になる。
参照:既定のショートカット、テスト エクスプローラーでテストを実行
6. ウィンドウ・タブ
| 操作 | ショートカット | 使いどころ | コマンド ID |
|---|---|---|---|
| ソリューション エクスプローラーを表示 | Ctrl+Alt+L | プロジェクトやファイルの構成を見る | View.SolutionExplorer |
| 出力ウィンドウを表示 | Ctrl+Alt+O | ビルドやデバッグのログを読む | View.Output |
| エラー一覧を表示 | Ctrl+\, Ctrl+E | エラー・警告から該当コードへ移動する | View.ErrorList |
| 開いているドキュメントを切り替え | Ctrl+Tab | 最近使ったファイルへ素早く戻る | Window.NextDocumentWindowNav |
| 現在のドキュメントを閉じる | Ctrl+F4 | 不要になった編集タブを閉じる | Window.CloseDocumentWindow |
O は英字のオー。\ はバックスラッシュで、日本語キーボードでは配列や設定により入力・表示が異なる場合がある。エラー一覧が開かないときは Ctrl+Q から「エラー一覧」を探す。
参照:既定のショートカット
割り当ての確認方法
- ツール → オプション → 環境 → キーボードを開く。新しいオプション画面では すべての設定(All Settings)→ 環境 → キーボードとたどる。
- コマンド名の検索欄(Show commands containing)に、表の ID を入力する。例:
Edit.FormatDocument、View.SolutionExplorer。 - コマンドを選び、「選択したコマンドへのショートカット」(Shortcuts for selected command)を確認する。
- 同じキーでも Global/Text Editor などの適用範囲で動作が変わる。現在フォーカスがある場所も確認する。
- 分からない機能は
Ctrl+Qで名前を検索する。キーボード設定を変更するなら、既存の割り当てと競合しないか確認してから割り当てる。
日常の使い方の例
- コードを読む:
Ctrl+,で探す →F12で定義 →Shift+F12で参照 →Ctrl+-で戻る。 - コードを直す:
Ctrl+.で修正候補 →Ctrl+K, Ctrl+Dで整形 →Ctrl+Shift+Sで保存 →Ctrl+Shift+Bでビルド。 - 不具合を追う:
F9で停止位置 →F5で開始 →F10/F11で追う →Shift+F9で値を見る。 - 変更を確かめる:
Ctrl+R, Tで対象テスト →Ctrl+R, Aで全体のテスト。
関連する資料・ノート
いずれも Microsoft 公式資料。確認日:2026-10-05。
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